50代の髪のために今見直すこと
以前より分け目が目立つ。
髪の根元が立ち上がらず、全体がぺたんとして見える。
白髪だけでなく、うねりやパサつきも気になるようになった。
50代になると、このような髪の変化を感じる方が増えてきます。
逆に、髪が綺麗になると「若返ったように見える」とおっしゃる方も多いように、髪は見た目の印象を大きく変えるものですね。
髪の印象を変える原因はひとつではありません。
白髪、髪の太さ、毛量、乾燥、うねり、切れ毛、頭皮の状態など、いくつもの変化が重なって見え方が変わります。
そのため、頭皮をマッサージしたり、特別なシャンプーを使ったりするだけで、すべてを解決できるわけではありません。
大切なのは、自宅のケアで日々整えられることと、場合によっては専門家へ相談した方がよいこともあります。
この記事では、50代のための、自宅で見直せる頭皮・ヘアケアをご紹介します。
目次 ▶
50代の髪のお悩み症状
つい白髪ばかりが気になるところですが、髪の印象は白髪の本数だけで決まりません。
髪の太さや根元の立ち上がり、毛先のまとまり、ツヤ、分け目の見え方なども、見た目を大きく左右します。
まずは、50代に起こりやすい髪の変化を整理してみましょう。
白髪が増え、地肌との境目が目立ちやすくなる
白髪は、髪の色をつくるメラニンが毛根でつくられなくなることで生えてきます。
白髪が増えると、髪色の変化だけでなく、分け目や生え際と地肌との境目も目につきやすくなります。
特に顔まわりや頭頂部に白髪が集中している場合は、実際の毛量が変わっていなくても、髪全体が薄く見えたりもします。
髪が細くなり、根元が立ち上がりにくくなる
このお悩みは多くの方が抱えている問題ですが、年齢を重ねると徐々に、以前より髪が細くなってきます。
元々髪が多かった方であっても、年齢とともに減ってきたと感じている方は多いのではないでしょうか。
一本一本が細くなると、同じ本数が生えていても全体のボリュームが少なく見えます。
根元が立ち上がりにくくなり、分け目がペタっとハリがなくなったような状態です。
乾燥やうねりによってツヤが出にくくなる
髪の表面が整っていると、光が一定方向に反射してツヤが見えます。
一方で、髪が乾燥して表面が乱れたり、うねりが強くなったりすると、光が均一に反射しません。
その結果、髪色がくすみ、パサついた印象になりやすくなります。
「髪にツヤがない」と感じるときは、頭皮だけでなく、シャンプー後の保湿やドライヤーの使い方、毛先への摩擦も見直す必要があります。
長年のカラーや熱による負担が重なる
繰り返してきたヘアカラー、パーマ、高温のドライヤーやヘアアイロンによって、髪の負担が積み重なっている場合もあります。
傷んだ髪は、今後の負担を減らし、切れ毛やパサつきを防ぐことはできます。
50代からのヘアケアでは、何かを追加するだけでなく、髪を傷めている習慣を減らす視点も必要です。
頭皮ケアでできること・できないこと
頭皮ケアは、健やかな頭皮環境を保つために役立ちます。
ただし、頭皮ケアでできることには限界があります。
頭皮ケアで目指せること
日常の頭皮ケアで目指すのは、次のような状態です。
・汗や余分な皮脂、整髪料を適切に洗い流す
・洗いすぎによる乾燥を防ぐ
・かゆみやつっぱりが起こりにくい状態を保つ
・強い摩擦や熱による髪への負担を減らす
・髪の乾燥や切れ毛を防ぎ、まとまりやすくする
頭皮を強く刺激する必要はありません。
汚れを落とすことと、必要なうるおいまで奪わないことの両方が大切ですね。
頭皮ケアだけでは解決できないこと
シャンプーやオイル、マッサージだけで、次のような変化を必ず改善できるわけではありません。
・白髪を黒髪へ戻す
・脱毛症を治療する
・髪の本数を必ず増やす
・急激な抜け毛の原因を特定する
・頭皮の炎症や皮膚疾患を治す
白髪や薄毛に対して過度な効果をうたう商品や情報には、慎重になる必要があります。
自宅でのケアは、頭皮と今ある髪を健やかに保つためのものです。
医療的な治療とは分けて考えましょう。
自宅で始めたい50代の頭皮・ヘアケア
特別なことを数多く始める必要はありません。
まずは、毎日繰り返している洗い方、乾かし方、髪の扱い方を見直すなどの「基本」が大切です。
1.頭皮を中心にやさしく洗う
シャンプーは、髪同士をこすり合わせるのではなく、頭皮を中心に洗います。
髪と頭皮をぬるま湯でよく流してから、シャンプーを手のひらで広げ、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。
爪を立てたり、汚れを落とそうとして強くこすったりする必要はありません。
シャンプーが残ると刺激につながることがあるため、洗う時間以上に、すすぎを丁寧に行います。
洗ったあとに頭皮がつっぱる、かゆくなる、髪が極端にきしむ場合は、洗浄力や洗い方が合っていない可能性があります。
2.コンディショナーで髪の摩擦を減らす
コンディショナーは、頭皮を治療するためではなく、髪の表面を整え、摩擦や切れ毛を減らすために使います。
特に乾燥しやすい毛先を中心になじませましょう。
髪の状態に合わせて、つける量と範囲を調整してください。
3.濡れた髪を乱暴に扱わない
濡れた髪は絡まりやすく、強く引っ張ると切れ毛につながります。
タオルでゴシゴシこすらず、髪を挟むようにして水分を取ります。
絡まりをほどくときは、毛先から少しずつ行いましょう。
目の細かいブラシで無理に引っ張るのではなく、目の粗いコームなどを使ってやさしく整えます。
4.ドライヤーの熱を一か所に当て続けない
髪を自然乾燥のまま長時間放置すると、頭皮が蒸れたり、髪同士がこすれたりすることがあります。
タオルで十分に水分を取ったあと、ドライヤーを頭皮から離して動かしながら乾かします。
同じ場所に高温の風を当て続けないことが重要です。
最初に根元を乾かし、その後に毛先を整えると、根元がつぶれにくくなります。
5.乾燥が気になるときはオイルを少量使う
頭皮や髪の乾燥が気になる場合は、植物性オイルを少量取り入れる方法もあります。
ただし、オイルは多く使えばよいものではありません。
つけすぎると髪が重くなったり、洗い残しにつながったりするため、乾燥対策の場合は少量から始めます。
頭皮に赤み、湿疹、傷、強いかゆみがあるときは使用せず、皮膚科へ相談してください。
オイルマッサージは発毛のためではなく、心地よく整えるために
オイルマッサージは、オイルを塗ったり頭皮をもんだりすれば、薄毛が改善するとは限りませんが、頭皮環境を整える役割を持ちます。
オイルケアの目的は、乾燥しやすい頭皮や髪を保護しながら、シャンプー前に頭皮をやさしくほぐすことです。
シャンプー前に行う場合
乾いた頭皮にオイルを少量ずつなじませます。
指の腹を頭皮に当て、こするのではなく、頭皮をゆっくり動かすように触れます。
気持ちよいと感じる程度で十分です。
長時間行ったり、強い力で押したりする必要はありません。
15分ほど放置をしたあと、シャンプーできれいに洗い流します。
ドライヤー後に使う場合
毛先の乾燥や広がりが気になるときは、オイルを手のひらに薄く広げ、毛先を中心になじませます。
最初から多くつけすぎないように注意をし、足りない場合だけ少しずつ追加しましょう。
根元につけすぎると、髪が重くなり、ボリュームが出にくくなることがありますので注意をしてください。
ヘナをしている方が意識したい頭皮ケア
50代の髪の印象を整えるうえで、白髪をどのように染めるかも大きな要素です。
ヘナは、白髪を植物由来の色素で染める方法のひとつです。
白髪の色を整えるだけではなく、髪の手触りやハリ、まとまりの変化を実感できたりもします。
一方で、ヘナは薄毛や頭皮の病気を治療するものではありません。
「ヘナをしているから頭皮ケアや受診は必要ない」と考えないようにしましょう。
頭皮に異常があるときは染めない
次のような状態があるときは、ヘナを含む染毛を控えてください。
・頭皮に傷がある
・赤みや湿疹がある
・強いかゆみや痛みがある
・頭皮がただれている
・体調がすぐれない
染毛後に強いかゆみ、腫れ、痛みなどが出た場合は、使用を中止して医療機関へ相談します。
自然由来の素材であっても、すべての方に刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。
使用前には、商品ごとの説明に従ってパッチテストを行いましょう。
ヘナ後は髪を強くこすらない
ヘナを洗い流したあとは、タオルで強くこすらず、水分をやさしく取ります。
濡れた髪を無理にとかしたり、高温のドライヤーを近距離から当てたりすることも避けます。
洗い方、乾かし方、毛先の保湿まで含めて整えたほうが、結果としてヘナの効果も持続させます。
自宅ケアより先に専門家へ相談した方がよい変化
髪や頭皮の変化をすべて「年齢のせい」と判断してはいけません。
特に薄毛や抜け毛は、原因によって必要な対応が異なります。
次のような変化がある場合は、セルフケアだけで様子を見続けず、皮膚科へ相談してください。
・分け目が以前より徐々に広がっている
·髪全体の密度が低くなっている
・結んだ髪が以前より明らかに細い
・短期間に抜け毛が急増した
・円形や部分的に髪が抜けている
・生え際が後退している
・頭皮の赤み、痛み、湿疹、強いかゆみが続く
・かさぶたや膿が見られる
女性の薄毛には、女性型脱毛症のほか、円形脱毛症、休止期脱毛、頭皮の病気、薬や体調の影響など、複数の原因があります。
見た目だけで原因を判断するのは困難です。
早い段階で原因を確認することが、その後の選択肢を増やします。
美容室やサロンに相談できること
医療機関が治療する場所であるのに対し、美容室やサロンは、今ある髪をどのように整えて見せるかを相談する場所です。
たとえば、次のようなことを相談できます。
・白髪が目立ちにくい染め方
・分け目が固定されにくいヘアスタイル
・根元が立ち上がりやすい乾かし方
・髪の太さや毛量に合うカット
・うねりや広がりに合うヘアケア
・自分の髪に合うヘナの量や塗り方
薄毛の治療と、頭皮を整えながら髪をきれいに見せる工夫は別のものです。
必要に応じて、皮膚科、美容室、ヘナや頭皮ケアに詳しいサロンを使い分けましょう。
頭皮ケアを続けるために、最初から頑張りすぎない
頭皮ケアは、工程を増やしすぎると続きません。
シャンプー、マッサージ、オイル、蒸しタオル、ブラッシングなど、すべてを毎日行う必要はありません。
まずは、次の3つから始めてみてください。
1. シャンプーのときに爪を立てない
2. タオルで髪をこすらない
3. ドライヤーの熱を一か所に当て続けない
乾燥が気になる方は、そこに少量のオイルケアを加えます。
カラーリングやパーマを長年続けたことで頭髪が傷んだ方は、ヘナを含め、自分に合う染め方やペースを見直します。
分け目や抜け毛が気になる方は、頭皮ケア用品を一気に増やす前に、少しずつ方法を試してみるのがおすすめです。
まとめ|50代からは「増やすケア」より、原因に合ったケアを
50代の髪が以前より老けて見える原因は、頭皮だけではありません。
白髪、髪の細さ、乾燥、うねり、切れ毛、毛量の変化などが重なり、髪全体の印象を変えています。
自宅で見直せるのは、洗い方、乾かし方、摩擦、熱、保湿、白髪の整え方です。
年齢による変化をすべて止めることはできません。
しかし、今ある髪を乱暴に扱わず、自分の状態に合ったケアを選ぶことで、印象が大きく変わったお客様をたくさん見てきました。
今の自分の髪を健やかに、心地よく扱える状態を目指す。
それが、50代から始めたい現実的な頭皮・ヘアケアです。
毎日の頭皮・ヘアケアを、できることから
50代からの髪のケアで大切なのは、特別なことを増やすよりも、毎日の「洗う・乾かす・うるおす」をやさしく整えることです。
AVANTHUSのスカルプケアセットは、頭皮と髪をやさしく洗うシャンプー、毛先の摩擦や乾燥を抑えるコンディショナー、シャンプー前やドライヤー後に使えるアムリーナオイルを組み合わせています。
頭皮の乾燥や髪のパサつきが気になる方、今のヘアケアを一度まとめて見直したい方におすすめです。
すでにお使いのシャンプーやコンディショナーがあり、まずはオイルケアから取り入れたい方は、アムリーナオイルをお選びください。
※化粧品によるケアは、頭皮と髪を健やかに保つためのものです。急な抜け毛、分け目の広がり、頭皮の赤みや強いかゆみがある場合は、商品で様子を見続けず、皮膚科へご相談ください。