
ヘナの匂い=臭いはもう古い!自然派のいい香りで髪をいたわる新常識
「ヘナの匂い=臭い」というイメージをお持ちの方は少なくありません。
しかし実は、ヘナの香りには天然ハーブならではの心地よさがあります。
化学染料とは異なり頭皮にも優しく、リラックスしながらきれいに染まるヘナは、今では多くの人から支持を集めています。
この記事では、ヘナ特有のいい香りを活かした染め方や簡単にできる匂い対策、さらに髪をいたわりながら染められるメリットを詳しくご紹介。
従来の「臭い」というイメージを卒業して、自然派のやさしさを感じるヘナ染めにチャレンジしてみませんか?
目次 ▶
ヘナ染め前に知っておきたい「匂い」に関する疑問
ヘナは天然由来の染め方として注目されていますが、「染めるときの匂いが強いのでは?」と不安に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
特に初めてのヘナの場合、次のような心配がよく聞かれます。
「草っぽい匂いって、どのくらい広がるの?」
「部屋や服に匂いがつかないか心配…」
「周りの人に不快感を与えないか気になる…」
こうした疑問や不安は誰しも抱きがちです。しかし、ヘナの匂いが好みでなかったとしても、ちょっとした工夫で和らげられるので、必要以上に心配しなくても大丈夫です。
この先にご紹介する方法やポイントを押さえておけば、匂いへの不安を軽減しながらヘナ染めを楽しめます。

ヘナの独特な匂いの正体
ヘナは植物の葉を乾燥させて粉末にしたもので、染色力の高い自然由来の成分が豊富に含まれています。
そのため、染める際には「草っぽい」「青臭い」と表現される香りが感じられます。
お茶のような癒やしやハーブのような爽やかさを感じる方もいます。
産地や製品によって匂いの強さはさまざまです。純度が高く新鮮なヘナはしっかり染まる一方、ヘナ特有の香りもやや濃厚です。
ただし、その場合の香りは「臭い」とは感じにくく、良い香りで癒やされると感じる人が多いようです。
一方で、品質の劣るヘナは染まりも劣り、匂いも臭いと言われます。
また、他のハーブや成分がブレンドされている製品は、よりマイルドな香りになっていることもあります。
初めは少し驚くかもしれませんが、「ヘナならではの自然な香り」としてとらえると、むしろリラックスできる方も少なくありません。

ヘナの匂いが気になる理由
人によってはヘナ特有の香りを「ちょっと苦手…」と感じることがあるのも事実です。
以下のような状況や要因によって、匂いを強く感じてしまう場合があります。
1. 高温のお湯で作った場合
ペーストを高温のお湯で溶くと、植物成分が活性化し、強めの香りが立ち上りやすくなります。
2. 放置時間が長い場合
染まりを良くしようと長時間置くほど、髪や頭皮に香りが残りやすくなります。
3. ペーストを作ってから時間が経っている場合
ヘナは新鮮なものを新鮮なうちに使用するのがおすすめです。開封後はできる限り早めに使い、ペーストはヘナ染め直前に作ると良いでしょう。
ペーストを作ってから時間が経つほど、匂いも変化していきます。
4. 髪が濡れている場合
ヘナ染めをした直後から数日間は、髪を洗った後や汗をかいた時など、髪が濡れている時により香りを感じやすくなります。
ふとした瞬間に自分からふわっと香る程度ですが、製品によっては部屋が臭くなることもあるようです。
5. 嗅覚の個人差
ハーブや植物系の香りに敏感な方は、一般的な香りより強く感じることがあります。
もっとも、これらは対策をすることでかなり軽減できます。無理なく取り入れられる方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ヘナの匂いを和らげる・対策するコツ
「匂いが気になるからヘナをあきらめようかな…」と思っている方も、ご安心ください。
次のような工夫を取り入れるだけで、快適にヘナ染めを楽しめるはずです。
アロマオイルやハーブを混ぜる
ヘナのペーストにラベンダーやローズマリーなどのアロマオイルを数滴加えると、ヘナ特有の香りが穏やかになります。
「自然のものには自然の香り」が相性の良い傾向にあります。
ペーストの温度を適度に保つ
あまり高温のお湯を使わず、40~50度程度のほどよい温度で溶くと、匂いが和らぎやすくなります。
放置時間を守る
ヘナは品質などによって放置時間が異なり、粗悪なものほど長く置かなければなりません。
また、そういった品質のものほど香りも良くありません。
定められた時間以上に長く置くと、その分匂いにも影響が出やすくなるため、放置時間はしっかり守りましょう。もし匂いが気になる場合は、時間を短めにするのも一つの方法です。

ヘナ染め後の匂いケアと日常対策
ヘナを洗い流した後に「まだ少し残り香がある…」と感じる方もいるでしょう。
そんなときは、以下の方法でケアしてみてください。
しっかりシャンプー・コンディショナーを行う
ヘナの粉末が髪や頭皮に残りやすいので、優しくマッサージするように洗い流すと安心です。その際は、ヘナと相性の良いシャンプーを使うようにしましょう。
ヘアオイルやトリートメントで香りをカバー
お気に入りのアロマオイルや香りの良いトリートメントを使うと、ヘナの草っぽさをうまく抑えられます。
どれも難しい作業ではありませんので、ちょっとしたひと手間で日常的な匂いの不安を解消できます。

その匂い、ヘナではなくインディゴ?
意外と多いのが、「苦手だと思っていた香りがヘナではなく、実はインディゴだった」というケースです。
使用しているのが100%ヘナオレンジではなく、インディゴとヘナが配合されたタイプではありませんか?その場合、強く香っているのはインディゴの可能性が高いです。
ヘナが「お茶のような香り」と例えられるのに対して、インディゴにはそれをさらに渋くしたような強めの香りがあります。ヘナに比べると、インディゴの香りを苦手に感じる方も少なくありません。
とはいえ、2度染めをする方にとってインディゴは必要なもの。上記でご紹介した対策をぜひ試してみてください。

ヘナの香りと効能でリラックスタイム
以前は「ヘナ=白髪を染めるだけのもの」というイメージがあり、一部の人だけが使う印象でした。
しかし近年ではナチュラル志向が広がり、頭皮の健康に配慮する人も増えたことから、リラックスやデトックス、頭皮トラブルの改善などを目的にヘナを活用するケースが増えているように感じます。
ヘナ本来の香りは、天然ハーブ特有の癒やしの香りです。
実は、私はこれまで10年以上、ヘナが「臭かった」という声を直接聞いたことがありません。
むしろ「良い香りで癒やされる」という感想を日々耳にしています。
もちろん、中には合わない匂いのヘナもあり、苦手に感じる人がいるのも事実です。ただ、ヘナ自体は心身をリラックスさせてくれるハーブとも言われています。
白髪染めとしてだけではなく、頭皮や心を癒やす時間として、ぜひヘナを活用してみてください。
まとめ
ヘナは品質などによって香りが異なり、人に与える印象も変わるようです。
ヘナの匂いが苦手という方は、アロマオイルをペーストに混ぜる、ヘナ染め後はよく洗うなどの対策を試してみましょう。
ペーストの温度や放置時間、使用するハーブなど、いろいろ試してみると「これなら大丈夫!」と思える方法が見つかるはずです。
どの対策も決して難しいことではありません。自分に合ったやり方を見つけ、上手に付き合っていくことで、ストレスを感じずにヘナ染めを楽しむことができるでしょう。