
初心者でも自宅でヘナ染めができる?セルフヘナカラーで白髪を染めたいあなたへ
「自分の好きなタイミングで自宅でヘナ染めをしてみたい」とお考えの方に向けて、自宅染め歴10年以上の私が、その経験をもとにセルフヘナカラーの概要をお伝えします。
目次 ▶
はじめに
私がこれまで出会った方々がヘナを始めた理由で最も多かったのは、
「ジアミンアレルギーがあり、ケミカルな白髪染めを使えない」
「ケミカルな白髪染めを使っているが、髪が抜けたり細くなったりして、使い続けるのが不安」
という声でした。
待ってくれない白髪と、どう付き合っていくかが課題のようです。
自宅でヘナ染めができれば理想的。
でも、ヘナ染めとはどんなものなのか?本当に自宅で上手く染められるのか?使い続けるとどうなるのか?
そんな疑問にお答えしていきます。

ヘナについて知っておきたいこと
ヘナとは?
ヘナは、インドや中東を中心に古くから使われてきた天然の植物染料です。ヘナの葉には「ローソン」という色素が含まれており、白髪をオレンジ色に染めることができます。このヘナに含まれる色素成分は、肌や髪、身体に良い作用をもたらします。
ヘナ染めでは、オレンジに染まった髪を落ち着いた色に染めたい場合、「インディゴ」という藍の葉を使用します。
ヘナとインディゴはヘナ染めにおいてパートナーのような存在で、この2つの植物を組み合わせることで、髪の色を調整していきます。
ケミカルカラーに比べると色のバリエーションは限られますが、茶色や焦げ茶、黒に近い色合いを楽しめます。
ヘナ染めの特徴
1. 髪や頭皮に優しい
ヘナは化学薬品を含まないため、敏感肌の方でも安心して使用できます。また、髪にハリやコシを与え、トリートメント効果も期待できます。
2. 安全性の高さから、セルフヘナカラーに適している
美容院に行かずに、自分の都合に合わせて好きなタイミングで安心して染められます。
3. 継続することで髪質が改善される
継続することで、髪が健康になり、ツヤやコシが増します。

自宅でヘナ染め
自宅でヘナ染めをするということは、自分自身で髪のケアをするということ。
ただ髪を染めるだけでなく、薬草の効果を取り入れながら、自分を労わる時間でもあります。
ヘナにはリラックス効果もあると言われています。
その時間をスムーズに、心地よく楽しむためにも、ヘナ染めの大まかな流れや大切なポイントを把握しておきましょう。
ヘナ染めを始める前に必要なこと
パッチテスト
ヘナは天然成分で基本的には肌に良いとされていますが、合わない可能性はゼロではありません。
特にインディゴのほうが、アレルギー反応が出る人が多い傾向があります。ヘナ染めをする前には、まずは両方のパッチテストを行いましょう。
<パッチテストの方法>
1. ヘナペーストを作り、腕の内側に少量塗る。
ヘナとインディゴの両方をテストする場合は、それぞれを両腕に塗り、結果を比較できるようにする。
2. 48時間放置し、かゆみや腫れなどが出ないか確認する。
3. 問題がなければ使用可能。

ヘナ染めに必要な道具を揃える
ヘナオレンジ
インディゴ(2度染めで色を変える場合)
ボウル
泡立て器
使い捨てゴム手袋
お湯
サランラップ
汚れても良いタオルや服
ヘナ染めの道具については、ヘナ染めを成功させるために重要なため、別ページで写真付きで詳しく解説しています。ヘナ染め専用の道具を購入する前に、ぜひ一度目を通してください。
ヘナ専門店が教える!ヘナ染めを快適にする厳選道具と使い方のポイント >>
全体染めとリタッチ
自宅で行うヘナ染めは、染めたい部分だけをケアすることも可能です。
頭髪全体を染めることも、リタッチだけをすることもできますが、ケミカルカラーとの違いは、地肌から塗布できることです。これにより、頭皮を清潔に保ち、健康的な髪を育てる手助けにもなります。
髪や頭皮の健康を目的にヘナ染めをする場合は、月に一度の全体染めをおすすめします。
一方、生えてきた白髪のみにアプローチしたい場合は、手軽にできるリタッチもおすすめです。

自宅染めの良いところ
自宅でヘナ染めをする最大のメリットは、染めたい時に染めたい部分だけを、自分のタイミングでケアできること。
急な予定で人と会うことになった時など、「今日、今きれいにしておきたい!」と思うことがありますよね。
見た目の問題だけでなく、気持ちをスッキリさせたい、頭皮を労わりたい、そんな気分の日にも癒やしを与えてくれるのが、天然の植物染料ならではの魅力です。
ヘナの放置時間は品質などによって異なりますが、基本は20分〜1時間程度です。その時間を有効活用し、家事を済ませたり、部屋でくつろいだり、お風呂でゆっくり過ごすのもおすすめです。

セルフヘナカラーはどんな人に向いている?
1. できるだけ髪や頭皮に優しい染め方をしたい人
ヘナは天然の植物染料で、化学染料を含まないため、髪や頭皮に負担をかけずに染められます。
ヘアカラーで頭皮がしみたり、かぶれたりした経験がある方でも、ヘナなら安心して使える可能性があります。
2. 白髪が気になり始めた人
白髪染めを始めたいけれど、美容院に頻繁に通うのが面倒だったり、コストが気になったりする…という方にとって、セルフヘナカラーは手軽でコストパフォーマンスの良い選択肢です。
特に、ヘナは白髪部分が染まりやすく、自然な風合いに仕上がります。
3. ナチュラルな髪色や健康的な髪を目指している人
化学染料のヘアカラーと違い、ヘナは髪を傷めることなく、むしろハリ・コシ・ツヤを与える効果があります。
髪を美しく保ちたい方や、ナチュラル志向の方にぴったりです。
4. 美容院に通う時間やコストを節約したい人
美容院での白髪染めは、毎月通うと時間もお金もかかります。一方、ヘナ染めは自宅でできるため、自分のペースで好きなタイミングで染められます。
基本は自宅で染め、たまにサロンでメンテナンスをする方も多いようです。
5. 化学染料が合わない人や、髪のダメージが気になる人
「ヘアカラーを続けたら髪がパサパサになった」「枝毛や切れ毛が気になる」という方は、ヘナを使うことでダメージを修復しつつ、自然に染めることができます。
ジアミンアレルギーでケミカルカラーが使えない方には、特に役立ちます。

まず何から始めれば良い?
ヘナについて知った後は、いよいよヘナ染めの準備を始めましょう。
まずはパッチテストで肌に合うか確認します。パッチテスト後2日ほどは、肌や体調に問題がないか、念のために様子を見ましょう。
パッチテストの結果に問題がなければ、次にヘナ染めの道具を揃えます。ヘナ染めでは、どんな道具を使うかがとても重要です。長く使うものだからこそ、失敗のないように、厳選しましょう。
道具が揃ったら、ヘナ染めの流れを確認しましょう。
ヘナ染めをする前日は、シリコン入りのシャンプーやコンディショナーの使用を避けてください。
まとめ
私がヘナを始めたのは、まだ20代の頃で、白髪も生えていない時でした。
白髪がなくても、ヘナをすると頭皮がスッキリし、清潔になり、植物の効果でとても心地よかったのを覚えています。
今ではすっかり白髪が生える年齢になり、毎月自宅でヘナ染めをしていますが、自分の染めたいタイミングで、見た目も頭皮もきれいに整えられるのは嬉しいことです。
そして何より、敏感肌の私でも安心して続けられ、自分の手で自分を労る時間を持てていることが、大切だと感じています。
ヘナ染めには慣れも必要ですが、正しい道具を使い、正しいやり方を理解すれば、決して難しいことではありません。
白髪染めが少しでも楽しく、有意義な時間になりますように。